その胸にしまった火に憧れた

ぽんつか( http://web.bayfm.jp/bump/ )とか。

PONTSUKA!! 2016-1-17放送分

○深夜3時をまわりました。

メール「PONTSUKAを毎回聴けるように眠くならない方法を教えて下さい」
升「深夜3時だからなあ。寝るなっつっても夜遅いし、ラジオ聴くつってもどうなんでしょう。わかんない」

OP曲はHello,World!

藤原「まあそうっすよねわかんないよね」
升「だって、だったら受験生だから勉強した方がいい。だったらその分寝てる方がいいのかなと俺思っちゃうし」
藤原「ラジオやる側がそれ言っちゃいますか」
升「(笑)」
升「聴いてくれるのはもちろん嬉しいですけど」
増川「終わったら3時半ぐらいってことでしょ」
升「大事な時期ですからね」

藤原「そういえばそもそも秀ちゃんさ、中学生時代とか結構ラジオ聴いてたと思うんですけど」
升「はい」
藤原「どういうラジオスタイルだったんすか?」
升「なんかねえ、いつ何が起きるかわかんないからすごい準備してた。カセットとか」
藤原「カセットとかね」
升「すぐ曲かかったら録れるように」
増川「ああー」
藤原「ああー、そうなんだ」
升「すぐガシャっ!って録れるように」
直井「確かに」
藤原「お気に入りの番組なんだったの?」
升「ベイ(bayfm)は聴いてましたよ。『BAY FACTORY』とか」
―1995年9月まで、毎週月曜日~木曜日19:30-20:30に放送されていた番組。
藤原「そっかそっか」

オープニング

藤原「来月の結成20周年に向けて改めてメンバーで共有しておきたい記憶は」
藤原「ずっと考えてたんですけど、結構基本的に共有できてるじゃないですか。タイミングタイミングで、あん時あーだったよね、こうだったよね」
直井「一緒にいるから」
藤原「ある程度こう、クリアできてるなとは思うんですけど」
直井「はい」
藤原「そういえば最近このことを思い出してなかったなっていうのを今、一個思い出したんだけど」
直井「うん」
藤原「あのね、高一の夏かな」
直井「はい」
増川「はいはいはい」
藤原「高一の夏だったと思うんだけど、16歳の歳だったと思うんすけど、みんなでねチャマん家で"くらやみごっこ"やってたんですよ」
直井「くらやみごっこやってたね」
藤原「くらやみごっこっていうのは、チャマん家ね、居酒屋さんなんだけど」
居酒屋 おおいわ
藤原「定休日のときに、我々ちょっとお邪魔して、練習場所として使ってたんですね」
藤原「そこを、練習もそこそこに切り上げて、最後にやっぱ遊びたいなと」
直井「遊びたいね」
藤原「お店を真っ暗にして、真っ暗な状態で隠れんぼをするっていう」
藤原「これは鬼が、最初外に出て明るさに目を慣らした状態で」
増川「真っ昼間ですね」
藤原「そう。1分後とか2分後とか時間決めて、入るわけですよお店の中に」
藤原「そうすると真っ暗になってて、他の3人が暗闇の中に完全に隠れ潜んでいて、隠れんぼっていうよりは、脅かすために隠れてる」
藤原「そういうゲームをやってたんですね。それをそこそこやった後に、その日は盛り上がりが全然終わらなくて、怪談話を始めたんですね」
直井・増川「へー」
藤原「怪談話ってか怖い話?怖い話が、2,30分ぐらい続いたわけですよ。で、相当俺たち高まってたの、ビンビンに」
直井「全然覚えてねえ」
藤原「すごかったんですよそん時は、もうビンビンきてたんすよ」
藤原「もうちょっと箸とかでも落ちようもんなら」
増川「「ヒィッ!」って?」
直井「わかる」
藤原「「ヒィッ!」ってなってたと思う絶対」
升「(その反応を)求めてるところもあったからね」
増川「そうかもね、高め合ってたんだ」
藤原「お店とか超静かだったじゃん」
直井「そうですね」
藤原「そしたら突然ね、そのお店の有料のあのピンクの電話?10円入れてかかるやつ」
http://httikusi2.up.seesaa.net/image/P2190058.jpg
増川「ああ、覚えてる!」
藤原「あれが、ジリリリリリン!って鳴って」
直井「絶対鳴らないですよ」
藤原「絶対鳴らない。もう結構長いことチャマん家で、練習させてもらってきたんだけど」
増川「鳴ったこと無い(笑)」
藤原「突然鳴って、「!!?」ってなって、(3人は)誰も出ないじゃないですか」
藤原「だからチャマがおそるおそる」
増川「でたね」
直井「でたね」
藤原「その家の長男であるチャマがが「はいもしもし……」って出たら、そしたら「!?……!?」ってなって、チンって切ったのチャマは」
三人「(笑)」
藤原「「どした?」って俺たち訊いたら、「な、なんか間違い電話……」
直井「普通だよね(笑)」
藤原「あん時ほんとにもう、「終わった」って思って(笑)」
増川「(笑)」
藤原「人生終わったって思って」
増川「っていうか外出たら明るいんだけどね(笑)」
藤原「すぐ出ろよって思うんだけど(笑)ほんとあの時怖かった」
藤原「このこと忘れてたでしょ」
三人「忘れてた」
藤原「パーッと思い出したんすよ」
増川「すごいね」
藤原「共有しておきたい記憶といえばそれですね」

増川「来月の結成20周年に向けて見つけておきたいものは」
直井「見つけておきたいものか」
増川「そう、たくさんあるんですけど」
直井「見つけておきたい……」
増川「藤くんのお家で、よくボードゲームをやったんですよ。その、ファミコンじゃない、そういうのもやったんですけど、なんか俺んちにあんま無くてゲーム機とかが」
藤原「はいはいはい」
増川「チャマん家でポポロクロイス普通にクリアしたり(笑)」
―『ポポロクロイス物語』1996年7月12日に発売されたプレイステーションRPG。20年前ですねー。
直井「そうなんだよこいつ(笑)高校終わったらウチ来て、ちょっとずつプレイして、クリアしてんの(笑)」
三人「(笑)」
藤原「結構すげえな」
直井「俺も「おめでとー!頑張ったねー(笑)」」
増川「優しかった」
直井「「その宝箱開けてみ?」とか俺言ってた」
藤原「口を出さずにはいられないね」
増川「途中チャマが居ない時もあった」
直井「あった(笑)」
増川「上がらしてもらってやってた」
直井「やってたね」

増川「藤原くん家でMOTHERとかやったりもしたんですけど」
―おそらく1994年8月27日発売の『MOTHER2 ギーグの逆襲
藤原「あったねえ」
増川「あとなんだったっけなあ、怖いゲーム、かまいたちの夜だっけな」
藤原「弟切草的なやつね」
―『かまいたちの夜』1994年11月25日発売。『弟切草』1992年3月7日発売。どちらも怖い世界観で有名なタイトルです。
藤原「どっちかわかんないけどやったよね」
増川「その時も藤原くんどんどん俺を高めてくるから」
三人「(笑)」
増川「「お前この先は覚悟した方がいいよ」とか」
直井「言っちゃうんだよね(笑)ゲームやったことある人はすぐやってる人に言っちゃうんだよ」

増川「そういうのもやってたんだけど、ボードゲームがあったんですよ」
藤原「ボードゲームってサイコロ振るような?」
増川「そう、覚えてんのはビバ生徒諸君」
―『生徒諸君!』1977年-1985年に週刊少女フレンドにて連載されていた少女マンガ」のボードゲーム、かな?
増川「いくつか覚えてるのがあるんですけど、古い、お姉ちゃんのやつなのかな」
藤原「そうですね、僕んちあの姉二人と、僕末っ子長男だったんですけど、三姉弟だったんで子供同士で遊べってことで誕生日とかに、ボードゲームを買ってもらうっていうのがちっちゃい頃あったんですね」
増川「そういうのは結構覚えてるんだけど。一個ね、木の板みたいなもので、陣取りっぽいのかな」
藤原「あったね」
増川「それは全然ね、少女コミックみたいなものではない。もうちょっとヨーロピアンな」
直井「硬派な」
増川「硬派なやつなんだけど、名前もちょっと覚えてないんだけど」
藤原「俺も覚えてないんだよなあ」
増川「でしょう?でもそれすっげー面白かったの」
藤原「おしゃれな感じでしたね、エジプトのゲームが起源になったみたいなこと書いてあった気がすんな」
増川「そんなような」
ナインメンズモリス | 世界の伝統ゲーム紹介 | 世界遊戯博物館
―一番可能性が高いのはこれでしょうか。
直井「あとSDガンダムもあったような気がすんな」
藤原「あああったね」
直井「あれ大好きだったな」
藤原「ビバ生徒諸君、すげえやったよね確かね」
増川「すげえやった、と思う」
藤原「あれどんなゲームだっけ(笑)」
増川「まあそのかつての、物持ちも良いお家なんでね。あるんじゃねえかなと思って」
藤原「探せばあるよ」
増川「ちょっとやってみたいっすね。それを見つけておきたいです僕のものじゃないけど」

升「来月の結成20周年に向けて行ってみたい場所は」
升「バンドの思い出の場所というといっぱいありますよね」
藤原「うん」
升「でも臼井だと、なにげに実家帰った時に通ったりするじゃないですか」
藤原「そうっすね」
升「それよりもしっかりバンドをやり始めてから、覚えてる場所って言うと」
増川「うん」
升「巣鴨ですね」
藤原増川「ああー」
直井「行くか!」
升「ピンポイントじゃなくて、ちょうどjupiterとかそこら辺の当たりですね」

jupiter

jupiter

升「あの一時期ずっとあそこにあったスタジオでリハしてたので」
藤原「もう10年以上前ですね」
直井「ジョナサンまだあるかな」
升「通ってましたからね」
藤原「巣鴨ジョナサン行きましたね」
升「俺が今パッと思い出したのは、とげぬき地蔵には一回も行ってねーなっていう」
増川「逆なんですよね、過ぎちゃうんだよね」
升「駅とすぐ往復で全然巣鴨観光なんかしたことないけど」
藤原「カレーうどんうまかったよね」
増川「美味かった」
升「そこにも行きたいですね。有名な、古奈屋ですよ」
増川「本店だよね」
古奈屋
升「その後チェーン店とか行ってみたけどあそこのと違うなって気がして」
直井「全然違ったねえ」
升「是非そこにも行ってみたいですね」

直井「来月の結成20周年に向けて、新たに作ってみたいものというのはですね」
直井「ランプの時みたいに、4人で発案して1本ミュージックビデオ作ってみたいっていうのはありますよね」

ビデオポキール DVD版

ビデオポキール DVD版

直井「遊びの気持ち満載で。だからちょっと、新たにってなると意外にこの関係がもう長いので僕ら」
藤原「そうっすね」
直井「新たなことってなかなかないじゃないですか」
藤原「そうですね」
直井「でも懐かしいなーって思うのはランプ作ってる時結構みんなで、あーでもないこーでもないって言って裏設定とか作ったり」
増川「作りすぎてたよね」
藤原「俺あん時さ、俺達がさ、「この振り回した手がヒロの顎にぶつかって」っていうところまで全部(監督に)説明して」
直井「そうだよ」
藤原「そしたら、当日ヒロそのシーン撮る時、お茶かなんか口に含まされて」
増川「あー、そうだね」
藤原「これを殴られた瞬間にぶふっって吹いてって」
藤原「これは何が吹き出すってことなんですか血ですか何ですか?って訊いたら、「わからないけど何かが吹き出すんだよ!」って監督にすげー言われた」
増川「そっか」
直井「あのね、俺らが言ったアイディアを、より現実化するためにアイディアを下さるんですよ」
直井「僕らプロじゃないから、ただ殴っただけじゃ殴られた感出ないじゃん。でもぶふーってなんか出ると」
増川「一気に来るんだよね」
直井「例えば僕が寝てるシーンは、ただ目つぶってるだけじゃダメだから、お腹を上下させようとか」
直井「今もう、僕らの周りにはそれはそれは優秀な監督たちがいらっしゃるので、ご尽力願って」

藤原「どんなの作ってみたいの?」
直井「わかんないんですけど、ランプみたいな。裏ストーリーがあるような」
直井「ビースティ・ボーイズが警察官になったりとか」
Beastie Boys アメリカのバンド。2011年にメンバーが自身の楽曲に関連したショートフィルムを作成。
直井「ドラマが僕は撮りたい。ちゃんと4人の役柄があって。ランプの時もそうだったじゃないですか。もう何の役かさっぱりわかんないよ」
直井「最近そういうの無いなと思って」

藤原「じゃあチャマ何役がやりたい?」
直井「今でしょ?今かー、超色々あるなあ。時代劇もやりたいし、岡っ引き?」
藤原「岡っ引きね?」
直井「岡っ引きもやりたいし」
藤原「俺張り込み刑事(デカ)がやりたいな」
直井「張り込み刑事ね、最高だよね」
直井「あとSFもやりたくて、悪がいて、絶対僕ら正義なんですよ。で、最後世界を救って終わるみたいのもやりたいし」
藤原「ああいいっすねえ」
藤原「でも岡っ引き結構すげえじゃん」
直井「それも四人とも弱小な岡っ引きで、悪代官を最終的に転覆させるみたいなのもいいなあ(笑)」
三人「いいねえ」
直井「っていうのをたぶん、あの監督に喋ったら膨らませてくれるかなみたいな」
直井「ただね、曲がね(笑)無いなあって思って、時代劇に合うようなね」
升「逆にもう、曲を」
藤原「寄せてく形だ(笑)」
直井「でもね、そういうことをなんかやってみたいなと思う」

直井「さて、来月2月10日のNewアルバム『Butterflies』、そして翌2月11日のBUMP OF CHICKEN結成20周年SPライブ『20』まで、1ヶ月を切っていますが」
直井「近況はですね、どうでしょうか」
藤原「ねえ」
直井「今、ミュージックビデオの撮影をやったりとか、インタビューをしていただいたりとか、プロモーション期間中でございます」
藤原「そうですね、なんとなくまとまりつつある感じですよね」
直井「アルバムのジャケットは2015年の大晦日に公開になっていますが、まだ見たこと無い人のために説明してあげてください升くん」
升「これはですねえ」
直井「はいなんでしょう」
升「不思議な物体が写っていますね」
直井「写ってるねえ」
升「立体的な不思議な物体が」
藤原「うんうん」
直井「綺麗ですよね」
升「これすごい、すごい物体なんですよ」
Butterflies(通常盤)
直井「はい」
升「これはめくるとどういう物体化っていうのが」
藤原「わかっていく仕組み」
直井「はい、それと平行してミュージックビデオとも絡んできたりとか」
升「そうですね」
直井「アーティスト写真と絡んでいたりとか、一体これはなんなのかということは後日お話したいと思います~」

ふつおた

升「兵庫県在住のヤックル」
―ヤックル、『もののけ姫』に登場する架空の偶蹄類。
http://images.ciatr.jp/2015/07/b19322f9.jpg
直井「へぇーヤックル乗ってきたね」
升「兵庫まで進んだのか……」
藤原「ヤックルなんだよ」
直井「進んだって言った」
ヤックル「いつもポンツカ楽しみに生きています」
三人「(笑)」
藤原「ヤックルがね(笑)」
升「聴いていますとかじゃないんだね(笑)」
ヤックル「バンプは2016年で20周年か、20年前って1996年か、って私が産まれた年やんって気づいてしまい」
直井「わぁーお、ヤックルハタチ(笑)」
―ちなみにもののけ姫は1997年公開の映画なので惜しい(笑)
直井「成人式か、おめでとうね」
藤原増川「おめでとう」
直井「バンプオブチキンと同級生、よろしくね、これからも」
藤原「いじめないでね」
ヤックル「日曜から月曜にかけて関東に行って、リアルタイムポンツカを聴くことが小さな夢です」
藤原「リアルタイムポンツカね、結構大変と思う(笑)」
直井「でもヤックルの足だったらすぐに来れるでしょうね、関東まで」
藤原「ヤックル単体だったらそうとう速いですよたぶん」
直井「そうだよアシタカ乗ってない状態だから」
直井「ディズニーランドとかに遊びに行って、ディズニーランドホテルでアプリで聴くとか」
藤原「ああー、いいですねえ」
直井「バンプポンツカだけ聴きに関東来ていただくわけにはちょっといかないので」
藤原「ねえ、そうっすよねえ」
直井「あと犬吠埼灯台とか、鋸山とかも」
―どちらも千葉県の観光スポット
直井「色々ありますよ」
藤原「浅草とかもいいですよ」
直井「浅草とかも全然(ラジオの電波が)入ると思いますよ」
直井「今はradikoとかあるから、お願いしまーす」
―現地で聴くってことにこだわらなければ、スマホと400円あればすぐリアルタイムポンツカ、全国どこでも聴けますよ。チャマも言ったradikoで。
radiko.jp

CDJの感想

藤原「ライブの時も言わせてもらったんですけど、大晦日にライブに行こうって思って、来る人じゃないすか」
増川「はいはいはい」
藤原「その日にいた何万人かのお客さんみんなそうじゃないすか」
直井「そうですね」
藤原「すげーありがとうですよねほんとね」
直井「ビッグビッグラブですよ」
―洋楽のアルバムタイトル
藤原「あのフェスは、あなたたちのおかげで成り立ってるわけで、あそこで色んなアーティストたちがステージに立って輝きを放っていたと思うんですけど」
直井「はい」
藤原「そういうことが出来るのも、あの時お客さんとしてあそこに立っていた人たちがね、そこに行くぞって選んでくれたおかげなんですよね」
直井「そうですね」
藤原「はい、ほんとにそれに対して、我々はほんと感謝しています」
直井「そうですよ、それが無ければ出ることは出来ないですから」
藤原「ライブ自体もね、お客さんたちが全力で音楽を楽しんでくれたんで僕達もほんとに楽しくやることができました」
直井「はい、ほんとに力を抜いて、楽しかったですね」
藤原「そういうことが出来て、2015年最後の締め、この上無かったですよね」
直井「この上ないですね」
増川「そうですね」
藤原「あんな風に締まったこと今まで無かったから、無いっしょだって」
升「ないね」
直井「しかも今回連休少なかったじゃないっすか、三ヶ日終わったらすぐ仕事っていう」
升「4日から月曜ですよ」
直井「だから良い意味でも悪い意味でも正月感が少ないというか、世間的にもね」
藤原「そうですね」
直井「だからカウントダウンのイベントに出させてもらったことでね、かなり正月感もありました」

藤原「俺そういえばさ、出番終わった後も、結局すぐには帰らずに」
直井「そうそうそう」
藤原「裏側のアーティストエリア的なところ、ごはん食べられるところがあるんすよ、フードコートみたいになってて」
直井「すごい美味しい」
藤原「そこでお酒飲んでる人もいれば、なんか食べてる人もいるんすけど」
直井「うん」
藤原「そういうとこに俺たちも行ったんすよね」
三人「うん」
藤原「そこで、もうすぐカウントダウン、10秒9秒、もうすぐ年が明けるってなって」
直井「カウントダウンやってるアーティストたちが画面にそこに全部映されてるんですよ」
升「全ステージが映ってるからね」
藤原「モニターが5個とかあるのを見ながら、そのモニター全部にカッコイイライブが映ってるんですけど」
直井「はい」
藤原「同時にカウントダウンが始まるんですよね。それで誰からともなくその場にいた人たちも10,9,8,7ってこう言い始めて」
藤原「明けた瞬間に、「おめでとー!」ってみんなで「乾杯!」みたいになるんですけど、知らない人同士でね」
直井「うん」
藤原「ああいうの俺初めてだったんでね、なんか楽しかったですね」
―声色が本当に楽しそうなんですよね
直井「ね」
増川「良かったです」
藤原「人がいっぱいいるところで年越しって俺初めてその時、家族以外なかったかも」

直井「もしかしたら来年は藤くんフランスで……?」
藤原「ぶっちゅーされちゃうかもしんないよ?」
直井「やってるんじゃないですか!?ふぅー!」
藤原「ぶっちゅーされちゃうかもしんないね」
直井「今年か。今年は藤原くんもしかしたら凱旋門で……?オーシャンゼリゼ状態なんじゃないですか」
藤原「ねえ。ベーゼされちゃうかもしんないね」
藤原「ベーゼでいいんだっけ?」
―ベーゼ、baiser、フランス語、口づけ、キスを意味する。

メール「埼玉県在住、18歳男、タイショーと申します」
―表記がわからないのでカタカナにしています。
タイショー「紅白歌合戦見ました。もう大興奮でした。とてもカッコ良かったです!」
藤原「タイショー家で見ててくれたんすね。どういう風に伝わってるのかって不安じゃないですか僕達も」
直井「不安です」
藤原「目の前にいる人じゃないから。目の前にいる人じゃない、お家でテレビ見てる人たちにどうやって伝わってるんのかなっていうのは」
直井「不安ですよ」
藤原「ずっと不安なんだよね」
増川「はい」
藤原「タイショーみたいにそうやって言ってくれてほんと嬉しいです。ありがとうございます」
直井「タイショーやった甲斐あったよ。ありがとう!」

○あなたの中のバンプヒストリー

直井「そして、来月2月11日の結成20周年に向けての企画『あなたの中のバンプオブチキンヒストリー、オーイシイ!』オーイシイは抜きにしてください」
増川「あ、なるほど」
藤原「抜いていいやつだ」

直井「僕やあなたの、バンプオブチキンの、歴史について」
藤原「はい」
直井「あなたが、例えば恋人と別れた時にスノースマイル聴いてたとか」
藤原「うん」
直井「一番初めに買ったアルバムが、なになにだったとか、FLAMEVEINだったとかね」
藤原「なるほど」
直井「最近友達に勧められたのがなになにだった、それでバンプを知ったみたいな」
藤原「はいはいはい」
直井「あなたとわたしのバンプオブチキンヒストリーをね、送ってほしいなって」
藤原「俺たちいついつデビューしたんだよとかそういうことじゃなくて、あなた視点のね、お客さん視点のね」
直井「それでみんなで記憶を補完しあっていこうじゃないかということで」
藤原「聴きたいじゃない」
升「新旧問わないですから」
増川「教えてほしいね」

メール「私が初めてバンプを聴いたのは中学1年の時の音楽の授業でした」
藤原「中1の音楽」
直井「マジかいきなり一番良いの来てんな」
メール「音楽の先生は、自分の好きな音楽しか授業でやらず」
増川「マジか」
直井「いたね、そういう人」
メール「毎週、音楽の授業では車輪の唄を歌っていました」

車輪の唄

車輪の唄

藤原「毎週」
直井「毎週!?ちょっと多くないかい?」
メール「音楽の時間は大嫌いだったのですが」
藤原「その象徴みたいになっちゃうな(笑)」
―一歩間違えると曲やバンド自体嫌いになりかねないですね
メール「バンプの車輪の唄のおかげで少し音楽の授業が楽しかったのを思い出しました」
藤原「マジで?ありがとね」
直井「そんなすげー。確かに音楽の授業でやってほしいなあ」

直井「車輪の唄は、みんなで歌ってるの見てみたいですね」
升「合唱ですからね。どんな感じなのかな」
直井「いつか誰か送ってくれないかな」
藤原「たまにポンツカに送ってくれる時ありますよねそういう」
増川「あるね、吹奏楽とか」
直井「合唱とか。嬉しいですよね」
藤原「吹奏楽だったり合唱だったり、そういうのちょっと聴きたいですよね」
―Web版では権利の関係上放送されませんが、ポンツカにはBUMP OF CHICKENの楽曲をコピーしたデモテープを送付してもらう「ちゃま これ聴いて」というコーナーがあります。話されているように、バンド形式に限らず合唱だったり吹奏楽だったり、何でもいいので「自分でやった」物を送ると流してもらえるコーナーです。たぶんカセットテープにも限ってないと思います。

メール「僕が初めて参加したライブの思い出を紹介します」
升「こうやって記憶を補完していくわけですよ」
メール「それは2004年10月8日、Zepp Sendaiで開催されたMY PEGASUSツアーのライブです」
藤原増川「チャマの誕生日の」
藤原「前日ですね」
メール「この日はチャマさんの誕生日の前日で、チャマさんへのサプライズに急遽、彼女と星の椅子が演奏されました」
―ハルジオンのカップリング。チャマが作詞作曲している。

ハルジオン

ハルジオン

三人「ああー!!」
直井「懐かしい!」
増川「やったもんだな」
メール「間奏中に藤原さんが、チャマさんを誘導して、なんとチャマさんがセンターでメインボーカル」
藤原「やったやった」
直井「やったねえー」
メール「藤原さんが左サイドでコーラスをするという超レアなステージで、会場は大盛り上がり」
直井「全く知らなかったからね!お客さん!全く知らなかったからね!」
升「すごいでしょぼくたち(笑)」
増川「結構すげえな!」
升「メンバーにこういうサプライズしちゃうんですよ」
直井「結構すっごいびっくり!」
直井「あのね、今度お前らにもいつかやるからな!」
藤原「(笑)」
増川「怖すぎる(笑)」
直井「まずだって練習もしてないからね、ベースラインも覚束ないよ?」
升「で、俺達(三人)は練習してんの」
直井「しかも歌ったこと無いし」
メール「演奏終了後、突然の出来事にチャマさんが驚いて歌詞を間違えてしまったことを藤原さんがツッコんでいました」
三人「(笑)」
直井「いやいやいや」
升「まあ、間違えるレベルで済んだことがすごい(笑)」
直井「覚えてはいるんですよやっぱり、覚えてはいるんですけど、練習はね」
直井「一回ずつしかけるからね。秀ちゃん、カルマを覚悟しとけよお前!」

升「たしかにこういうのありますね、アンコールで急にあれやろうぜみたいなことになってね」
直井「いやあお前ほんと言うなー!っていうことあったよね」
升「で、そん時はやろうぜ!みたいな感じになるんだけどやってみたらなんか(笑)」
直井「全然覚えてない(笑)」
升「あれ?みたいな(笑)」

藤原「あれ(彼女と星の椅子)俺始まりの曲なんで、全然チャマに何も言わずに始められる曲なんすよ」
増川「そうですよね」
藤原「最初どイントロ。パワーコード、じゃんじゃんじゃんじゃんって弾いて」
増川「ハッ?って感じになるよねたぶん」
藤原「ハッ?って感じだったってチャマ(笑)何の曲かわかんなかったって(笑)」
直井「やろうと思っていた曲はあったはずなんですよ」
増川「なんかあったでしょう」
直井「だから、俺そのテンポを身体の中に流すじゃないすか」
直井「(でも藤原の演奏が全然違ったから)あれ?あ、でも藤くんのほら、粋じゃん結構いつも入りが」
増川「粋なやつね」
直井「スノースマイルとかリトルブレイバーみたいに変えてきたなって思って。でも変えすぎだもうバカ(笑)ってなったら」
藤原「言ってた言ってた(笑)」
直井「あっれー??」
三人「(笑)」
直井「いやいやいや、あれは一生で一回でしたね」

升「こういう風に、まあ覚えてますけど、久しぶりに思い出しましたね」
直井「なるほど」
升「こういう感じでコーナーをやっていきましょう」

藤原「あれ他の二人にはやろうって言ってたんだっけ」
升・増川「もちろん」
増川「そりゃあそうだよ」

直井「俺ねえ、三人に結構サプライズされてんのよ。昔ハイラインレコードってところで意味分かんない直井祭っていうのを」
三人「(笑)」
増川「まあ、まあサプライズ……?サプライズだね」
直井「その一ヶ月間誰も俺と話ししてくんなくて」
増川・藤原「そうだったね」
升「やるのは教えてたけど、中身なにやるかは隠しまくってたからね」
藤原「隠しまくってた」
直井「直井祭っていうのを開いて」
藤原「全員スーツで集まったんだよな」
増川「(笑)」
直井「で、俺は」
升「タキシードタキシード」
直井「燕尾服をレコード店に勤めてた女の子のお父さんから借りてきた(笑)」
直井「で、超大物のビデオレターとか」
増川「そうですね」
直井「超大物のビデオレターとか」
藤原「駆けずり回って集めた」
直井「「直井祭が行われているということで」誰とは言いませんよ。「何かはちょっとよくわからないけど、誕生日でもないようで、まあ直井祭……」
藤原「(そのビデオレターに出演した大物は)何にも理解してない(笑)」
直井「当時三人は、最先端のことをやりつくしてたと思う。サプライズっていうか、何なんだこれみたいな(笑)」
直井「で、最後藤くんの、熱のこもった手紙で終わるみたいな」
藤原「そうそう手紙読みましたね」
直井「で、お客さんも俺も泣いてて、でもなに、でもなに、みたいな」
増川「すごいよなあ」
直井「その模様は、たしかビデオポキールのエンディングで見れますよね」
升「エンディングでね」
藤原「そうっすねー」
直井「見てみてください。今DVDポキールって名前に変わってまだ、Amazonさんでも扱ってくれてるのかな?」

ビデオポキール DVD版

ビデオポキール DVD版

―まさか1回の放送で2回出てくるとは……。

藤原「あのね、シャンパンを開けるシーンがあるんすよ」
升「うんうん」
直井「増川くんかな?」
藤原「そう、ちょうどそれがポキールのエンディングに使われてるんすけど、ヒロがシャンパンを開ける係なの」
直井「うん」
藤原「「それでは、乾杯!」つって、シャンパンをポンって開けるの」
直井「そこはさ!そこは整えといてよ!」
升「乾杯ってなんだっけ(笑)」
藤原「ポンって開けんじゃん(笑)それでさ、それぞれのグラスにシャンパン注ぐじゃん」
直井「カオスだよ(笑)」
藤原「そんでさ、秀ちゃんが何もなかったようにさ「それでは、乾杯!」つって(笑)」
増川「何だよ俺の乾杯(笑)意味分かんないマジ(笑)」
升「やりたい気持ちはあったんだけどね」
増川「慣れてなさすぎて」

直井「俺ねミュージックビデオ撮りたいっていうのも、結構三人のそのわけのわかんない。その意味はちゃんとあるんですよ」
藤原「そうね」
直井「でも意味は言ったらつまらないんだけど、でもお客さんを完全に置いてけぼりにしてもまとめるその感じが好きなんすよ」
藤原「うん」
直井「なんかねー、結構そのMVとかランプ作ってる時も、結構ヒロとか藤くんがグイグイ引っ張ってっくんすよ」
藤原「うん」
直井「これでこうなってこうなってみたいな、あの感じをね、たぶん僕はもう一回やりたいんだろうなって思いますよ」
升「置いてく感じの(笑)」
直井「置いてく感じなんだけど!でも芯はあるみたいな」
藤原「そうっすね」
直井「で、その芯は説明せずともいいんだみたいな」
藤原「そうね」
直井「あの感じが好きですね」

升「周りをがっちり固めると、わかんなくてもやっぱお客さんは感動するんだなっていうね(笑)」
藤原「お客さん終始ざわざわしてたね」
増川「どよどよっとしてた」
直井「そうなの!「え!」とか「なに!?」って」
藤原「「え、なんで?」」
直井「曲ももちろん、その都度要所要所で演奏するんだよ」
升「一応アコースティックライブだからね」
藤原「そう」
升「たぶんハタチはもう過ぎて、リビングデッドとかの時だね」
藤原「直井祭は完全にね、厳かな式だったんだよね」
増川「そうそうそう」
藤原「笑っちゃいけなかったの。絶対に」
藤原「だから俺達入ってきた瞬間から、SEとか無しで普通に入ってきて、ざわざわってお客さんが」
増川「SEとかないんだ(笑)」
藤原「俺たちスーツ着てるから「は?」ってなって(笑)」
直井「よくさ、俺今思っても、エッジ過ぎると思う!」
藤原「エッジーだねだいぶね」
増川「尖ってるよ」
直井「人のレコード店で、何をやってるの(笑)」
藤原「勝手によくわかんない式始めて(笑)」
直井「で、だってさ全国からお客さんがさ、あの狭いレコード店に集まってきてくれてさ。説明一切なく直井祭が始まってさ」
藤原「なんか、第何回とか」
升「第三回とかだったかな」
藤原「第一回ではなかったんだよ」
直井「もうね、それが何とは言わない。一生。でもね、僕にとっては大切なひです」
直井「それを、三人が仕事が入っちゃったんだよねその日に。それを加味してやってくれたという最高な式だったんですよ」
直井「あのなんて言うんだろうね、三人の突き抜け感?」
升「すごいよ」
増川「すごいよね」
藤原「徹底的だったよ」
直井「ほんとに徹底的なんだもん」

升「基本的なこと言うと、誕生日じゃないからね」
藤原「そう(笑)」
直井「でさ、雑誌の編集の方とかにインタビュー取ってきてるわけですよ」
増川「映像、ビデオレターね」
直井「すっごいちゃんとしてて、それが。え、この人!っていう人。、絶対名前出せないですよ大物さん」
直井「もうたぶん俺が、好きだから、とか言ってたからお願いして」
升「駆使してね」
直井「三人が頑張ってやってくれたあの感じがね。なんていうかこいつらすげえなって思いましたね」
藤原「ありがとうございます」
直井「感動した」

直井「こういう感じでですね、バンプオブチキンの思い出を、みなさんと共有できたらなっていう」
―長い!
直井「これからも募集しているので、お願いします!」

○エンディング

直井「この番組ではメンバーへの質問/ラブレター/曲の感想はもちろん」
直井「今年20周年を迎えるあんなものやこんなものを送ってもらう、これ、知ってる?」
直井「これは別にいいだろ別に……。あ、でも嬉しいかもね」
増川「ん?」
直井「一緒に20周年を迎えてるものってどんなものがあんの?っていうの」
増川「あーなるほどね。タメのやつね」
直井「そ、タメ」
増川「たぶん俺らが思い出せるものもあるんじゃないっすか?」
直井「じゃあ今年20周年を迎えるあんなものやこんなものを送ってもらう、"20周年これ、知ってる?"にしましょうか」
直井「"20周年これ、知ってる?"も募集しています」
増川「はーい」
直井「そしてですね、来月2月の11日の結成20周年向けて、『あなたの中のバンプオブチキンヒストリー』もまだまだ待ってます」

宛先 はがきの方は、〒261-7127 bayfm
「ネオストリームナイト BUMP OF CHICKENPONTSUKA!!」の係まで。
メールの方はbump@bayfm.co.jp です。
採用者の方にステッカーがプレゼントされているので、
住所氏名をお忘れなく。

○お別れの時間

藤原「バンド結成当時、増川くんが一番こだわっていたことと言えば」
藤原「あの頃はだから、増川くんはやっぱ、どれだけ何気ないちょっとした部屋を作れるかってことにやっぱ、いっちばん!こだわってたと思うんですね」
増川「そうですね」
藤原「何気ないポスター、何気なく片付いてるけど何気なく散らばった何気ない映画のサントラの何気ないCD」
升「何気ないCD(笑)」
藤原「そう(笑)」
増川「ほんとそうですよ」
藤原「そうですよね」
藤原「あとは何気ないゴミ」
増川「そうですね」
直井「なんかでも、その何気ないものが財産となってますよね」
藤原「本来部屋ってものは、みんな綺麗に保ちたいじゃないですか」
増川「はい」
藤原「やっぱオシャレなお部屋にしたいって思ったら、まずは片付けすると思うんですよ」
増川「うんうん」
藤原「増川くんの場合は、散らかしたい人なんですよやっぱ」
藤原「何気なく、難しそうな本とかをちょっとバサッと」
増川「バサッとね」
藤原「バサッとしときたいわけですよ。ポンって置いてあるわけじゃなくって」
藤原「もう開いた状態で伏せてありたいみたいな」
升「そこまで読んで寝ちゃったんだろうねきっと」
藤原「それにやっぱね、いちばんこだわってたと思う」
増川「(笑)ほんとそうですね」
藤原「角度とか」

藤原「あとやっぱ、本を開いたまま両手で広げたまま、机に突っ伏して寝ちゃってる自分を早く見ろよっていう」
直井「うんうん」
増川「時間ですね」
藤原「時間ですよね」
直井「たしかにありましたね」
藤原「それでしょうね」
直井「でも今もねその気持ちがバンプオブチキンの中に流れている気がしますね」
藤原「まあ根幹にありますよね(笑)」

藤原「そんな増川くんが今もやっぱ変わらずね」
直井「ほんと変わってないのよ。ただ質がちょっと変わっただけで(笑)」
増川「あー、なるほどね」
藤原「同じバンドで日々笑顔で過ごしていることをとても幸せに思います」

増川「バンド結成当時、升くんが一番こだわってたことと言えば」
増川「これはちょっと上手く言えないんだけど、「俺が一番」っていうかその」
升「そうっすよ」
直井「あー、当時強かったよね」
升「バンドではないですよ」
増川「バンドのことじゃないよね、なんていうの、喧嘩とかじゃない」
升「升秀夫が一番!っていう」
増川「頭も働くし、口も達者だし」
藤原「そうね」
増川「「俺に頼れ」みたいな(笑)」
藤原「CDをこいつが買ってさ、普通さ「これ良かったよ聴いてみなよ」じゃん」
増川「うんうん」
藤原「こいつさ、「お前にこの良さわかるっていうの?」
三人「(笑)」
増川「わかると思ってんの?って貸してくれんだ(笑)」
増川「怖かったよね(笑)」
升「怖いでしょ(笑)」
直井「でさ、いいなーって思うのよ。DJ升が貸してくれることごとく良いんですよ」
藤原「だいたい良いよね」
直井「当時僕が知らなかった、スミスとか、ブルース・スプリングスティーンとか」

増川「当時から、今もそうなんだけど理にかなった行動だったりとかそういうところをすごくこだわってて」
直井「だから、なんかヒロと藤くんを少しバカにして(笑)」
升「(笑)」
藤原「非合理的な人間をすごい愚か者として見てた(笑)」
増川「ほんっとね、当時一番こだわってた、やっぱ秀ちゃんそこは」
升「得をすることにもう」
増川「誰かよりも得をしたい」
升「俺が一番得をしている」
増川「周りの誰よりも得をするっていうか」
升「無駄はしないっていう」
直井「今の秀ちゃんからしたらお客さんは想像できないでしょうね」

升「バンド結成当時、チャマが一番こだわってたことと言えば」
直井「当時かあ」
升「チャマやっぱファッションにすごいこだわりがありましたからね」
藤原「今と同様ありましたよね」
升「臼井で一番とかそういう感じではなく、勝手に目立ってましたからね」
藤原「唯一だったからね臼井でね」
直井「アディダスのジャージを上下で着てて、RUN DMCとかに憧れて」
藤原「うん」
直井「で、歩いてたら不良にめっちゃ絡まれるもん」
藤原「そうだよね」
直井「「お前、青でジャージってお前、バカかよー」(笑)」
藤原「不良もだってさ、「チョチョチョチョチョ!」ってなるよね(笑)」
直井「「ちょっと待てお前」って(笑)」
直井「次の日は、毛皮のウソのフェイクな毛皮のコート着てたら」
藤原「「チョチョチョチョチョ!タイムタイムタイムって?(笑)」
直井「「チョチョ、待てお前、女か!?」」
升「なってたね(笑)」
直井「駅の前は不良のたまり場だったんすよ、だから一日一ツッコミされて(笑)」
直井「1日1ツッコミされて、電車に乗って仕事に行くっていう生活でしたね」

藤原「それ言われてチャマはどういう感じなの?」
直井「「すいません」(笑)いや、マジで怖いんだよ」

直井「バンド結成当時藤くんが一番こだわっていたもの、ことといえばですね、はっきり覚えてますね」
藤原「一番ね」
直井「ザック・ワイルド
藤原「すげー好きだった」
直井「に憧れてクソ見てえなアンプ」
藤原「クソみたいなアンプ」
直井「もうクソアンプですよ、はっきり言いいます。言葉汚いですよね」
藤原「クソアンプ(笑)」
直井「それで、つまみいじって「ザックワイルドみたいな音にしてえ」っつって必死でひねってましたよね」
藤原「はい、はい、ひねってました(笑)」
直井「で、BOSSのオーバードライブかブルースドライブを一個ようやく手に入れて」
藤原「ええ、ええ」
増川「どっちが先かな、青かな」
直井「たしかブルースドライバーだったかなあ」
藤原「ブルースドライバーを、チャマからお金借りて買ったんです僕は」
直井「で、「わぁ!ちょっとザックに近づいた!聴いて聴いて!」って言ったのを覚えてますね」
藤原「ありがとうございます」
直井「あれは超面白かったですよね、今思えば」
藤原「今思えば(音が)程遠いんですけど、そういう気持ちになってましたよね」

直井「藤くんのアンプは歪まないんですよ」
藤原「歪まないアンプを使ってましたね最初ね」
直井「クリーンなオーバードライブ。ゲインが無いんですよ」
藤原「なかったね」
直井「歪機能がない、超どクリーンなのにそれをボリューム全開にして。もう当時、チャック・ベリーとかがやってた(笑)」
三人「(笑)」
直井「歪ませるっていうのは、昔、過度な音量を与えることによってスピーカーが割れるのを歪にしてたんですよ」
升「過入力ってことだからね」
直井「こいつ、それを再現してましたから」
藤原「素でやっちゃったよね」
直井「「あ、ちょっとザックワイルドっぽくなった」っつって」
藤原「ビートルズと同じ現象ですね(笑)」

直井「当時なんていうの、サザンロックの音を作るのに一番こだわってましたね」
藤原「かといって当時やってた音楽には全然似合わない音だったんですけどね」
直井「ね「藤くん音割れてるよ」って言葉も俺ら知らなかったんですよ」
増川「まあ割れるとかもね」
直井「もっとロックかもとか言ってましたね」
藤原「全員認め合うことしかしなかったからね」

直井「あと情報がほんとなかったんですよ。臼井はもうバンドやってる人なんてほとんどいなくて」
藤原「うん、いなかったね」
直井「交流できることも全然なくてね。大会出たその当日も、全然情報はなかったですから」
藤原「なかったっすね」
直井「リハーサルで違う曲やったりしましたもんね」
増川「そうだね」
藤原「「え?やるの?どうする?じゃ本番と違う曲やる?」ってね」
升「なんでそういう発想になったんだろうね」
藤原「違うよ、本番と同じ曲やるんだよ(笑)」
升「本番はあの曲やるからじゃあ折角だから違う曲やろうぜっていう発想なんだけど」
藤原「そうそうそう(笑)」
直井「今のバンドキッズには考えらんないよ」
藤原「すごい気が利いてる発想なんだけどねえ」
直井「周りは驚くんですよ」
藤原「そう、「は?」ってね」
直井「「あれそれやる曲じゃないよね」っていう感じで驚いてんのを、「してやったり」って顔してんの」
増川「PAさんとかだって普通にさ」
升「困るよなあ」
増川「困るよね」
直井「で、本番では全く違うテンションで弾くしね」

エンディング曲は、ファイター